勤務場所 | 医療法人、西平診療所、 訪問診療先、その他関連する施設等 |
選考方法 | 履歴書提出の上、面接 |
業務内容 | 訪問診療(居宅、施設)、希望があれば当院の外来も可能 |
勤務時間 | 8:30~17:30(うち休憩1時間) |
勤務日 | 第1-4週は週5日(日曜日を除く日で要相談)、第5週は指定の1日 (月21日出勤) |
休日 | 日曜、その他診療所が指定した日 |
休暇 | 12/31~1/3、夏季休暇3日 |
賃金 | 年俸+オンコール手当 総額1800万円以上+臨時往診手当あり |
通勤手当 | 相当額(月上限 20,000 円まで) 昇給あり(2年目想定1850万円、3年目想定1900万円) |
賞与なし、退職金なし | |
社会保険 | 雇用保険、健康保険、厚生年金保険完備 |
応募方法 | お電話(06-6553-1166)、メール(nishihira1980@yahoo.co.jp)にてご応募ください。追って採用担当者よりご連絡させていただきます。 |
その他 | 在宅医療に興味がある医師、将来の開業に興味がある医師を募集します。 週1-2日の非常勤勤務についても相談可能ですので、お気軽にお問い合せください。 |
①患者数が多いため、多くの経験値を積める。
②主治医制であり、最後まで責任を持った医療が提供でき、患者さん満足度が高い。
③新しいことへのチャレンジ精神が旺盛で、自由な裁量が広い。
④勤務日・時間の自由な相談が可能で、勤務時間についての裁量が広い。
⑤給与が相場よりもいい。
・西平診療所で勤務するデメリット(普通は書きませんがあえて載せます)
①患者数が多いため、忙しい。
②夜間でも電話がかかってくる可能性がある(往診医は当番制ですが、患者さんからのファーストコールは主治医です)。
③自分で新しいことについて勉強していく姿勢がなければ、いつまでたっても現状維持のままで、暇である。
①信頼される在宅医になるための一番の近道はなにか考えると、できるだけ多くの患者さんを担当することだと思います。いい野球選手になるためにはできるだけ練習して試合に出る、いい外科医になるためにはできるだけ多くの手術をこなす。私も含めた多くの在宅医にとって圧倒的に不足しているのは担当患者数・経験値で、多くの成功と失敗を経験し、反省し工夫改善しながら信頼される在宅医が生まれると考えます。圧倒的な量をこなして初めて量が質に転化するのです。
当院では、以下のような手技、知識・経験が習得可能です(興味があれば教えるという意味で強制ではありません)。
コロナ対応(ゼビュディ点滴、ラゲブリオ内服、クラスター対応、PCR検査)
輸血
胸腹水穿刺
中心静脈カテーテル留置
在宅での腹水濾過濃縮再静注法(CART)
強心剤24時間点滴
末期心不全の鎮静・看取り
PCAポンプを含むオピオイド投与・管理
気管切開チューブ交換、人工呼吸器管理
在宅でのペースメーカーチェック
バルーン交換
在宅でのエコー
膝関節注射・膝関節穿刺
褥瘡のデブリ
在宅での胃ろう交換
など
また、精神科、泌尿器科、皮膚科などの領域の患者さんも多数おられるため、これらの分野についても知識・経験を得られます(特に在宅医療においては精神科領域の知識と制度の理解は不可欠です)。
当院では、優秀な在宅医になるために最も重要な要素であるできるだけ多くの症例を経験することが可能です。当院の担当患者数は2022年3月時点で720名(居宅380名、施設340名)となっており、年間の看取りは110名程度です。大阪市内全区はもちろん、西宮市、羽曳野市、堺市、八尾市、東大阪市、高石市などから依頼があります。これらの方々を3名の医師で担当しており、1人あたり約240名程度となっています。ポイントは医療機関の総患者数ではなく、1人あたり何名担当しているのかです。例えば、大腸癌の年間手術件数200例と宣伝する病院がありますが、医師が10名もいて、1人当たりにすると20名程度となり、年間20名の症例数は十分とは言えないという判断になってしまいます。もちろん、少ない症例をしっかり、丁寧に診たいという先生とゆっくり話を聞いてほしいという患者さんがおられることは否定しません。しかし、私が、患者さんの立場になれば、「調子がいい時はあまり長居せずにパッと帰ってほしいけど、体調不良の予兆を誰よりも早く見つけて治して欲しい。日頃はさっさと帰ってほしいけど、体調が悪くなった時は一番に駆けつけて、的確な判断、指示をして欲しい。できるだけ入院はしたくないけど、どうしようもない時はこじらせる前に入院したい。入院が必要かどうかをベストなタイミングでベストな判断をして欲しい。」と思います。このような難しいニーズにこたえるには、まずは圧倒的な経験が必要です。特に、在宅医療は手を抜こうと思えばどこまででも手を抜くことが可能です。しかし、患者さん、訪問看護、ケアマネージャー、MSWさんは本当によく見ていて、そのような先生に次の依頼が来ることはありません。当院では、後述のように「地球上で最もお客様を大切にするクリニック」を目指しています。そのために、最も必要なことは、やはり、できるだけ多くの患者さんを担当することだと思います。
②高齢者は基礎疾患も多くADLも低下しているため、それぞれの専門外来を一つずつ受診することは現実的には不可能です。そのような方のために在宅医が存在するので、必然的に在宅医はすべての科にわたる浅く広い知識が必要となります。今後はこれらの知識・経験をもった在宅医が生き残っていくことになります。
もちろん、多くの知識経験を持った在宅医は一朝一夕には誕生しません。我々は一歩ずつですが、そのような理想をもって一緒に働ける医師を募集しています。
当院では、患者さんや訪問看護からの連絡は直接医師にしてもらうシステムを採用しています。理由は以下の通りです。
・状態の悪化した緊急事態に直接主治医に連絡することで最も状況を把握でき、迅速かつ正確に指示、対処が可能となる。
・いつも近くに医師がいない在宅医療では、直接、医師に連絡が取れる安心感は計り知れない。
当院も当初、当番制あるいはファーストコールは看護師がとるシステムを検討しました。しかしながら、以下のデメリットが大きく、主治医制を採用しています。
・当番制は夜間の患者さんの状態が悪化して一番困っている時に(患者情報や今までの診療経緯を主治医ほど把握できていない)他の先生が対処せざるを得ず、主治医制と比較してベストな判断・治療が提供できない。
・ファーストコールを看護師がとると、結局、看護師が当番医師に確認して、当番医師の指示を看護師が再び御家族に連絡するという伝言ゲームとなり、不正確かつ時間がかかってしまう。
・医師の当番制であれば、他の先生が診ている患者さんに関して、朝と夕にチームで情報共有(申し送り)をする必要がある(決められた時間にクリニックに全員が戻ってくるあるいはウェブミーティングをする必要がある)。
もちろん、主治医制は各主治医の負担が大きくなってしまうデメリットがあるため、以下の工夫をしています。
・ファーストコールは主治医が取るが、本当に往診が必要な場合の往診は当番制となっている。様々な理由でファーストコールを主治医が取れなかった場合は、別の先生に電話してもらう。
・主治医ごとの担当患者数の上限を決めている。
この対応により、当院では、時間外でも迅速で的確な指示・対応が可能となり、当院の競争力強化につながっています。
また、当院では、各医師それぞれに新患依頼が入るようにしています。勤務当初はもちろん、まったく依頼は入りません。初めて自分の名前で「〇〇先生に診てほしい。」という新規の依頼が入った日の感動は、皆さん忘れられないとおっしゃってくださります。クリニックではなく、各医師の名前で患者さんの依頼が入ること、それはその先生の在宅医療が他事業者に認められた一番確実な証拠だからです。当院では、そのような体験をできるだけ早くしてもらえるよう、全力でサポートできる体制を整えています。
③新しい薬やデバイス、知見などが出てきた場合はいち早く情報収集の勉強会などを行い、院内で情報共有します。在宅で使用できそうなデバイスやIT機器などがあれば、とりあえず試してみることは極めて容易です。使ってみたいとおっしゃっていただければ、ほとんど導入させていただいています。当院には、新しいことにチャレンジする方を応援したいというポリシーがあるためです。
主治医制で全体の申し送りなどがなく、定時にクリニックに集合する必要がありません。また、クラウド型電子カルテであるため、クリニックに出勤しなくても仕事が十分に可能です。そのため、日によっては、直行直帰も可能となっています。当番制の最大のデメリットがみんなで集まって申し送りをする必要があることです。
主治医制のデメリットの一つに、医師間の情報交換不足があります。しかしながら、当院では以下の方法でそのデメリットを解消しています。
まず、聞きたいことがあれば、全員が集まらずに、直接、医師同士で聞ける体制、SNSグループを構築しています。例えば、褥瘡や皮疹で困った場合は皮膚科医の入ってもらったSNSで褥瘡や皮疹の写真をあげて、対処法を聞いて学ぶ方式を採用しています。一番、効率的な学習は、実際にある症例に出会ったときに、聞き、調べ、解決し、自分の知識とすることです。(私だけかもしれませんが、)症例がない状態での勉強会は、他人事として実感がわかず、血となり肉となりにくく、時間の割に費用対効果が悪いと思っています。他人事としてではなく、自分事になった問題を一つずつ解決していくことで多くの問題に対処できる在宅医に成長できると思います。
④、⑤もちろん給与や休暇、福利厚生も大切ですので、一般的な在宅クリニックに勤務する場合よりもいい待遇となっています。また、その日の予定はその医師が決めることができます。将来開業に興味がある先生にとっては、訪問診療をどのようにまわるかのスケジュール調整も重要な能力の一つであるためです。
西平診療所は「地球上で最もお客様を大切にするクリニック」を目指します。自分の両親に訪問診療が必要になった時に選んでもらえるクリニック・医師が理想です。
有名なAmazonは「地球上で最もお客様を大切にする企業」を理念としているそうです。それに見習い、西平診療所は「地球上で最もお客様を大切にするクリニック」を目指します。ここにいうお客様とは、患者様とそのご家族はもちろん、ケアマネージャー、訪問看護・介護、病院のMSW、薬局、施設関係者も含みます。
高齢化および在宅医療は入院医療よりもはるかに安価である医療経済事情から、在宅医療へのシフトはさらに加速すると思います。そのようなお客様のニーズに真摯に答え、お客様を最も大切にするクリニックを目指します。今は小さなクリニックですが、大きな理想を持って、一歩ずつともに成長し、歩んで行っていただける医師を募集します。
当院が採用のメインターゲットしている医師像は、将来の開業を考えているあるいは開業に興味がある医師です。開業するとなると自分で患者さんを見つけてくる必要があります。当然ながら、病院勤務医のような待ちの姿勢ではうまくいきません。選ばれる在宅医となるために必要なノウハウはもちろん、将来的に開業の希望のある方には、経営に必要な診療報酬・レセプトの知識、スタッフの労務管理の知識、どの物件で開業すべきか、開業申請に必要な手続きなどを全力でお伝えすることが可能です(通常、勤務に加えてそのような開業に向けての努力をする必要がありますが)。このような方法で、実際に当院で勤務され、在宅クリニックを開業された先生が2名おられます。今後もこのような方法で在宅医療に貢献できる先生方の力になりたいと思っています。もちろん、自分が在宅開業に向いているかどうかわからないという先生もたくさんおられると思います。当院で在宅医療を学び、開業された先生は当初いずれも非常勤勤務からでした。週1回の外来の非常勤勤務から在宅医療に興味を持たれ、週1回の訪問診療に変更を希望され変更しました。その後、在宅医療に本格的に興味を持たれ、当院の常勤となり、在宅医療を経験した後に独立開業をされました。当院では、在宅医療を本格的にできるかどうか分からないけど、少し興味があるという週1回の非常勤での訪問診療医も募集しています。
「地球上で最もお客様を大切にするクリニック」を目指すためには、働くスタッフのやりがい・精神的充実度、待遇、福利厚生などすべてがいいものである必要があります。そのため、当院では、スタッフが長く、やりがいと大きな裁量・責任をもって勤務できる体制を構築しています。具体的には、訪問診療予定の自由裁量、労働時間の自己管理、有給休暇の全部取得などです。
①スピード感ある在宅医療
②断らない在宅医療
③チャレンジする在宅医療
我々のモットーは①、②、③です。私自身が患者さんや訪問看護、ケアマネージャー、MSWさんの立場であったら、どんなクリニックに担当してほしいかを考えると①、②、③になりました。
我々は初診の方で初回往診の依頼があった場合はおそくとも当日か翌日には初回往診をしています。初回往診の依頼は一番困っているときにされることが多いためです。急ぎの場合は、当日の夕方以降に往診することも多くあります。医療は医師の判断・指示がなければ、他のスタッフは動くことができません。だからこそ、在宅医療のおける医師の判断は迅速かつ適切でなければならないと思います。病院ほど十分な情報がない状況での判断は容易ではありませんが、難しいことであるからこそ、やりがいがあると考えています。
訪問看護、ケアマネージャー、MSWさんにとって、どのクリニックがどんな患者さんを担当できて、担当できないかを細かく把握することは容易ではありません。そのため、当院では、ほぼ全例依頼があった方は断ることなく担当しています。断られないと事前にわかっていると依頼しやすいからです。一度も診たことがない症例、難しい症例について、断ってしまうと次回以降も断ることになり、自身の実力アップのチャンスを自ら閉ざしてしまうことになります。もちろん、診たことがない疾患や症例を担当することは多くのストレスを伴います。しかしながら、当院では、今まで積極的に多くの症例を担当し、共有してきたことで、ある医師は診たことがないが、他の医師は診たことがあるという症例がほとんどです。院内の医師間の情報共有を密にすることで、自らの診られる疾患のすそ野を広げていくことが可能となっています。
在宅医療においては、短期の経営的には赤字となってしまう症例も多くあります。当院では、たとえ赤字になったとしても必要な医療は断らずに行っています。例えば、在宅輸血は採算ベースで考慮すると合わないものです。まず、前日にクロスマッチ用に採血を行い、輸血を発注してクロスマッチ検査を行う。その後、翌日に輸血を患者さん宅に持参して、輸血の副反応に対処できる体制を取りつつ、2時間くらいかけて輸血をします。確かに、医師の人件費を考慮すると(短期的には)経営的には、「当院では在宅輸血はしていません」と返答するのが正解かもしれません。しかしながら、当院では、長期的に見れば、十分コストに見合うリターンはあると判断して、積極的に行っています。医師が在宅では難しいとされるスキルを習得することが競争力強化となりますし、なによりも、断らない在宅医療クリニックというブランディングが強化されるからです。また、多くのクリニックに受け入れを断られた患者さんが当院で対応可能と説明すると、とても安堵され、感謝していただけることはスタッフ一同の一番のモチベーションとなります。この点が、難しい症例にもチャレンジする最大の理由です。
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。在宅医療の難しさや面白さ、当院の在宅医療にかける姿勢が伝わり、少しでも興味を持っていただける先生がおられれば、本当にうれしく思います。少しでも興味を持たれた方は、下記連絡先にご連絡下さい。
医療法人 西平診療所 西平守和
06-6553-1166
nishihira1980@yahoo.co.jp