訪問診療とは、在宅において療養を行なっている患者様で通院が困難な方に対して、その同意を得て計画的な医学管理のもと、定期的に患者様のお宅に伺い診療を行うものです。予めいつ診療に伺うかを決めておくもので、往診とは異なります。訪問の頻度はご希望に合わせて調節が可能でございますのでお気軽にご相談ください。
※ 往診とは、体調が悪くて医療機関へ受診に行くことができない場合に、患者様もしくは患者様のご家族からの求めがあって、患者様のところへ伺い診療を行うものです。
Fさんは、骨髄異形成症候群(MDS)と診断された77歳女性です。定期的な輸血のため、今までは総合病院の血液内科を受診して輸血を受けていました。
Fは高齢になり、輸血のために総合病院に通院するのが困難となり、軽度の認知機能低下も合併しておりました。そのため、施設入所を機会にご家族様から輸血が可能なクリニックへの依頼があり、当院に依頼がありました。
当院で定期的に採血を行い、Hbが8を切れば輸血を行っていきました。また、認知症に対する投薬も合わせて行い、ご本人は精神的にも落ち着いており、施設での生活を楽しんでおられました。
施設入所から3年後に老衰のために施設でお看取りさせて頂きましたが、ご家族から最後に施設入所させてよかったと感謝のお言葉を頂くことができました。
緊急時に備えて24時間連絡が取れる体制をとっています。安心の療養体制をサポートいたします。